2007年10月08日

『感謝』の心

親戚に最近痴呆が進み、介護施設に入居したお年寄りがいます。

独身を通した女性でしたので、長いこと一人暮らしをしていました。

私達家族とも、長いこと全く付き合いをしていませんでした。

別の親戚からこの女性が介護の必要な状況になり、支援センターから連絡が入ったと聞かされたのも、ここ最近の話でした。

夫の親戚に当たる彼女でしたし、昔お世話にもなった女性でしたので、夫は快くお手伝いを引き受けました。
 
私は夫が介入する分には文句も無く、むしろ賛成でした。

初めのうちは入居までの間、夫が運ぶ食事を作る程度の協力はしていました。

病院での診察、検査、支援センターの方との対応とその殆どを夫がしてきましたが、自分もだんだんそうも言っていられない状況に追い込まれてしまいました。

施設への転居、今までの住居の片付け、入居先の整理、新しく始まる生活に必要な衣類や身の回り

の品物を揃えたりと、やはり女性の方が向いている仕事が多くなってきたのです。

全ての持ち物に名前を書いたりと、落ち着くまでは施設に毎日のように通っています。

また今日は不要品をリサイクルショップの方が引き取りに来てくれたので、後のお掃除に行って来ました。

馴れない仕事を連日やる羽目になり、疲れも溜まってきて、「何で私達だけががこんなに手伝いをや

らなくてはいけないの!」と思う気持ちがだんだん膨らんできて、苛立ちが湧いて来たのです。
                                       『感謝』の心                        
しかしここ何日か施設に通い、お世話をして下さっている

看護士の皆さんの働く姿に接するようになり、私の気持ちも

自然と和らいで来ているのが自分にも分かりました。

若い方々が痴呆の老人を24時間体制で毎日看て下さって
いるのです。

こうして他人のお世話をして下さる方もいるのです。

『感謝』しなくてはいけません!

私の母も最期は痴呆になり、在宅介護で実家の兄嫁さんに何年か看てもらいました。

ずっと『感謝』してきたはずでした。

彼女もまたお世話になったことのある人でした。

そう思うと今までの自分を恥じ反省し、心穏やかになれたのです。

母親の介護も兄嫁さんに任せ、手伝ったとは言えない私に降された天命だと思い、これからも与えられた使命を夫と共に、出来る限りやって行こうと思います。

彼女は私達が行くと、とても喜んで頼ってくれます。

今後は時々訪問し、喜ぶ姿を見るのが、私の役目です。

『感謝の心』に気付かせてくれた彼女にも、やはり『感謝』です。


Posted by よいっぱり at 18:07│Comments(8)
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老人介護で一番に近い楽しみはお風呂です。自宅介護の時も同じです。ゆっくりとのんびりと入浴したいですよね。そんなときに限って電話が鳴ったり、来客が来たり宅急便もそうですね。...
入浴の介護の時来客が来たら困るよね。【自宅介護のコツとアイデア】at 2007年10月10日 00:00
この記事へのコメント
忙しくなりますね。

私も夫の父を介護した経験が少しあります。

自分中心の私でしたが、介護するうちに少しずつ大人に
なれた気がしました。

それに、「介護」は他人がやるほうが良いとも思いました。

血縁関係が無いほうが、冷静に対応できるのではないか
と感じました。冷たくではなく、感情的にならないですむ
という意味です。

それに、夫の弟妹たちとも以前より仲良くなれました。これは
うれしかったですよ。

プラスになることも多々あるので、楽しんでやってみたら
いいと思います。

よいっぱりさんは、すでにご承知のことでしたね<(_ _)>
偉そうなことを言ってごめんなさい。

でも、完璧にやろうとしないでね!
Posted by まころん at 2007年10月09日 00:56
優しく、接してあげてください(心との触れ合いとおもいますから)

よいっぱり さんの将来を守る、糧となると思います。

ご自分の、健康には、お気をつけて、お過ごしください。
Posted by ひまわり at 2007年10月09日 07:19
まころん 様

お早うございます。

お心のこもった励ましの言葉、ありがとうございます。

母以外の親たち3人は闘病生活が短く逝ってしまいました。

人間、歳を取れば丸くなると言いますが、まだまだです。

これも自分磨きだと思い、そう、気楽に付き合って行きます。
Posted by よいっぱり at 2007年10月09日 07:28
ひまわり 様

お早うございます。

『介護』の記事を考えながら、ひまわりさんを思い浮かべていました。

ひまわりさんは偉いなあ!って・・・・・・

97歳のおばあちゃん、まだまだお元気のご様子。

それはやはり、ひまわりさんが良いお嫁さんだからですものね!

私も見習わないとね。
Posted by よいっぱり at 2007年10月09日 07:40
そうです、最初は少しでもやってやりたいと言う気持ちで始めますがやる方も生身の人間です。不満も出てきます。親の介護は、家族がみるべきだ!とは言えないです。出来ていた事を出来なくしてしまう事もあります。お互い、甘えてしまうんです。ダンナも介護職員ですが「お金を貰っているから…他人だから出来るんだ」といいます。優しい気持ちだけでは、介護は出来ないとつくづくしりました。=^ェ^=仕方ない、お互い生きてるんだから…。長すぎました。すみませんm(__)m
Posted by さと at 2007年10月09日 14:28
私が申し上げるのは生意気ですが、
人にして差し上げたことは
巡り巡って自分に返ってくるように思います。

とは言え、終わりの見えない介護は大変です。

適当に息を抜きながら、無理をしないで下さいね。
Posted by わかばくらぶ事務局 at 2007年10月09日 18:09
さと 様

もおブログやって大丈夫~!?

コメント頂きながらお説教おばさんですみませんが、

程々にね。

『介護』の問題は、昔は施設へ“入れちゃう”とか“可愛そう”って考えで、

薄情な人だと思われましたが、今は時代も変わり、出来るものなら専門家に

お願いした方が、お互いの関係も良いと思いますが・・・・・・・

な~んか、もう、人ごとでは無い感じ!!!

迷惑かけないように、エクササイズウォーキング、ガンバロ~っと(笑う)
Posted by よいっぱり at 2007年10月09日 19:02
わかばくらぶ事務局様

今まで『介護施設』のようなところに行った事もないし、

他人から聞く話は、人ごとで聞いていたところがありました。

私には良い経験で、これからは弱い立場の人に、もっと優しく

なれそうです。
Posted by よいっぱり at 2007年10月09日 19:14
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    コメント(8)