2009年06月19日

伊豆へ行って来ました (8)

伊豆の旅、最後に寄ったのは土肥『象牙美術宝庫』でした。

伊豆へ行って来ました (8)

そこは宿の方が「金山に行かれるならぜひ観られると良いですよ」とお薦めのスポットでした。

中国の象牙彫刻を始めとする280点にも及ぶ美術工芸作品が展示されていて、その作品の数々は
台湾の『故宮博物院』にも勝るそうです。

象牙彫刻は中国の名職人が親子3代にも渡り手彫りで完成させた中国貴重工芸宝品など、
いずれも中国の国宝品に匹敵する素晴らしい作品ばかりでした!

伊豆へ行って来ました (8)

伊豆へ行って来ました (8)

伊豆へ行って来ました (8)

また展示品には大型彩石象嵌屏風に『西遊記』長さ50mや『楊貴妃』長さ75mの作品が物語風に
表現されていて、世界一の宝石屏風だそうです!

伊豆へ行って来ました (8)

他にも翡翠彫刻などの天然石を使った美術工芸品など、どれも目を見張る作品の競演!

こんな名品がしかも大量にどうして日本にあるの?
また日本にあって良いものなの?等の疑問が浮かぶところでありますが、
それには訳がありました!





その由来は、西伊豆の『さくら葉』から始まります。

西伊豆松崎の特産品、塩漬けのさくら葉で包んだ銘菓『さくら葉餅』は良く知られるところですが、
さくら葉のほのかな香りと塩加減は餡とのバランスが絶妙です。
この『塩漬けさくら葉』は、松崎町が日本一の生産量で、全国需要の70%を占めています。

その『塩漬けさくら葉』を考案したのが『象牙美術宝庫』のオーナーだったそうです!

農業を営んでいたオーナーは一躍財を成し、更にさくら葉の栽培加工技術指導にご夫妻で
何度も中国に渡ります。

その際、数々の美術品を目の当たりにし感銘を受け、十数年の歳月を要して収集されたそうです。

今はワシントン条約により象牙輸入は禁止されてしまいましたが、その為に日本に持ち帰ることの
出来なくなった美術品も何点かあったそうです。

これらの収集した美術品を個人観賞用として収蔵しておくだけでなく、土肥活性化の為にもと
『美術宝庫』の設立に至ったそうです。

一度は観る価値のあるお薦めの美術館でした。face05

伊豆へ行って来ました (8)

 (↑ 売店でちょっと一服 )

いや~ぁ、長い旅になってしまいました!icon10
これまでお付き合い下さった皆様に感謝申し上げます。 m(_ _)m

少しでも旅の参考にして頂けたら幸いです。

【旅は終わりましたが、まだあとのお楽しみが残っています。 続きはまたの機会に icon23 】



Posted by よいっぱり at 19:37│Comments(2)
この記事へのコメント
いや〜凄いものですね。
象牙は太いものでも限りがあるでしょうから、何本も組み合わせて作っているのでしょうね。きっと木と違って収縮もしないでしょうから、何年も何十年も残せるものなんでしょう。

象牙の印鑑とか、こういう工芸品は死んだ象の象牙から取っていれば何の問題もない事だったのでしょうが、象牙を取るために象を乱獲するなど酷いことをしたものです。

食器ももしかして象牙?と思ったのですが、そんなことはありませんね(^^;
Posted by BEM at 2009年06月20日 11:42
BEM  様

繊細な美術工芸品の裏にも乱獲という悲劇があったことを
想うと、心中穏やかでは無くなり、複雑な思いがします。

食器?BEMさんはお冗談もお上手!
私の真剣な表情も一変、思わず吹き出しちゃいましたよ。(笑)
Posted by よいっぱり at 2009年06月21日 07:30
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    コメント(2)